PHONETIC関数は、セルに入力された文字列から「ふりがな」を抽出する関数です。
特に、漢字を含む氏名や住所の一覧で、ふりがな付きのデータを作成したいときに役立ちます。
A1セルに「山田太郎」と入力されている場合
=PHONETIC(A1)
→ 「やまだたろう」と表示されます。
PHONETIC関数の基本的な使い方【ふりがな表示の設定方法】
PHONETIC関数を正しく使うには、対象セルに「ふりがな情報(ルビ)」が登録されている必要があります。
【ステップ1】氏名を入力
A列に名前を入力(例:「山田太郎」)
【ステップ2】ふりがな列を作成
B列に =PHONETIC(A2) のように関数を入力すると、自動的にふりがなが表示されます。
【補足】ふりがなが表示されないときは?
→ 詳しくは後述の「よくあるトラブルと対処法」を参照してください。
PHONETIC関数が便利なシーン3選
名簿作成でふりがなを一括表示
学校や社内の名簿に読み仮名が必要なとき、PHONETIC関数を使えば手作業不要でふりがな列を自動生成できます。
顧客リストの並び替えをふりがなで行いたいとき
通常の並び替えでは漢字の並び順が正しくないことがありますが、ふりがな列を使えばあいうえお順で並び替えが可能になります。
Wordと連携して差し込み印刷
Wordの差し込み印刷機能と組み合わせれば、「名前(ふりがな)」形式の宛名ラベルもスムーズに作成できます。
ふりがなが表示されない?PHONETIC関数でよくあるトラブルと対処法
PHONETIC関数がうまく機能しないとき、主に以下の原因が考えられます。
▶ 原因1:ふりがなが設定されていない
セルにふりがなが設定されていない場合、関数は空白になります。
対処法:
1. 対象セルを選択
2. [ホーム]タブ → [ふりがなの表示/非表示]をオンにする
3. [ふりがなの編集]から、ふりがなを手動で修正・再設定することも可能
▶ 原因2:関数を参照しているセルが文字列ではない
数式や他の関数による計算結果にはふりがなが付かないため、PHONETIC関数では抽出できません。
PHONETIC関数と組み合わせて使いたい便利なExcel機能
● 並べ替え機能との併用
ふりがな列を使って「あいうえお順」にソートすることで、漢字の並び順が整います。
● VLOOKUPやFILTER関数との併用
顧客データから「ふりがな」をキーに情報を抽出することも可能。検索性が高まり、ユーザー体験も向上します。
PHONETIC関数が効かないときの対処法【ふりがなの再設定方法】
ふりがながおかしい、または表示されない場合は、以下の手順で再設定してみましょう。
1. 対象セルを選択
2. [ホーム]タブ → [ふりがなの表示/非表示] → [ふりがなの編集]
3. 誤っている読み仮名を修正・確定
これで、PHONETIC関数でも正しいふりがなが取得できるようになります。
まとめ
PHONETIC関数は、ふりがな付きの名簿作成・並べ替え・検索など、日常業務で非常に役立つExcel関数です。
正しく設定すれば、漢字の名前を自動で読みやすく整理でき、業務効率が格段にアップします。
ふりがながうまく表示されない場合は、[ふりがなの編集]機能で修正もできるので安心です。